■チュートリアルのウーバーイーツ
福田「最近、食べ物屋さんの閉まる時間が早いじゃないですか」
徳井「まあ、こういう時期ですからね」
福田「とは言え、遅い時間でも食事はしたいなぁ思って」
徳井「福田も飯とか食べるん？」
福田「そら、食べますよ。ロボットやないねんから」
徳井「そうなんや。けど店閉まってんねやろ？」
福田「せやから、最近はウーバーイーツを利用しとるんですよ」
徳井「ウーバーイーツ？ ああ、大きい声では言えないですけどね」ｼｰ
福田「なんでやねん。別にええやろ、大きい声で言うても」
徳井「何を言うてんねん、あかんあかん。吉本芸人やったら、どう考えても出前館一択やで」
福田「ああ、浜田さんがCMやっとるからな。けどまあ、別なとこで頼んでもええやんか」
徳井「まさか俺の相方が、ウーバーイーツで闇注文してるとは思わんかったわ」
福田「闇注文ってなんやねん！？ 闇営業みたいに言うな、人聞き悪い！」
徳井「今、ウーバーイーツ使っとるなんて事務所にばれたら、エージェント契約にされてまうかもしれへんで」
福田「やめろや、エージェント契約を悪いみたいに言うの！ 大体、ウーバーイーツのCMにも吉本の芸人出とるんやから、別にええやろ」
徳井「そうなん？ けどそんなん言うて、どうせ大したもん注文せんねやろ。ウーバーイーツで何頼むねん？」
福田「そら、色々あるやろ。例えばハンバーガーとか」
徳井「ハンバーガー！？ おおおお、おお。ベタやけど、ええな！！」
福田「おお、ええんか？ 後は牛丼とか......」
徳井「牛丼てっ！！ ベタにベタを被せに来とるやん！ ベタイズベターやな。あかん、よだれ出てきた！」ｳﾍﾍﾍﾍ
福田「何でそんな興奮しとんねん。けど頼むとしたらそんなもんやな。後はホカ弁くらいか」
徳井「ふぁーっ！！ ハンバーガーに牛丼にホカ弁て、お前どんだけベタな注文してくれてんねん！？」
福田「ええやんけ、別に！ お前こそ人の注文聞いて、何でそんな楽しくなってんねん！？」
徳井「ええか。折角吉本に反旗をひるがえしてウーバーイーツ使こうてんねやから、もっと他では頼めないようなもん頼んどけよ。ハンバーガーとか牛丼なら、出前館でも頼めるやんけ」
福田「別に反旗はひるがえしてないけど、じゃあ、何を注文したらええねん？」
徳井「そんなもんお前、ウーバーイーツのアプリで検索すればええだけや。ウーバーイーツの掲載店舗数は30000件以上やで」
福田「何でそんな詳しいねん？ まあ、ええけど」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
徳井「ええ店、見つかったか？」
福田「ほんなら、近所の中華屋が加盟しとるみたいやから、そこでチャーハン頼んでみるわ」
徳井「おお！！ 町中華のチャーハンか！ 旨いよなぁ。けど町中華は、スーパーでコロッケ入れるようなペラペラのプラ容器に入れてきよんねんなぁ」
福田「容器のことまでは知りませんけど」
徳井「町中華はどこもそうやねん。ガバガバの入れもんに無理やり詰めて輪ゴムで止めただけのやつ持ってくんねん。チャーハンやったらまだええけど、天津飯とかやったら甘酢の餡、デローッ出てまうで」
福田「ほな、町中華はやめとくか。よく行く蕎麦屋も加盟しとるみたいやから、そこで注文するよ」
徳井「蕎麦屋っ！？ 汁もんいく？ ウーバーイーツで汁もんはリスキーやでぇー」
福田「ちゃうねん。そこは蕎麦屋やけど、かつ丼がめっちゃ旨いねん」
徳井「蕎麦屋のかつ丼......、お前わかっとるな！！ めっちゃええやん！ とんかつ屋のかつ丼と蕎麦屋のかつ丼やったら、どう考えても蕎麦屋のかつ丼の方が食いたいもんな！」ｳﾍﾍﾍﾍ
福田「何で蕎麦屋のかつ丼でそんなテンション上がんねん。ノリ、おかしなってんで」
徳井「いやー、まさか福田がここまで注文センスがあるとは思わなかったわ。フーデリ注文検定があったら、準2級間違いなしやな」
福田「よーわからんけど、準2級って微妙やな」
徳井「じゃあ、次は何頼む？」
福田「えっ！？ かつ丼頼んだのに、まだ注文すんの？」
徳井「食べ物頼んだら、次は飲み物頼みたなるやろ。タピオカとか頼みたなってるんちゃうん？」
福田「きょうび、タピオカ頼む奴なんてそんなおれへんやろ。それやったら、バナナジュースとか注文するわ」
徳井「バ、バ、バ、バ、バナナジュース！？」ﾋﾞｸｯ
福田「うわっ、びっくりした！ なんやねん！？」
徳井「バナナジュースて、お前また、どえらい注文センス見せつけてくれるなぁ！ えっ、もしかして国家資格とか持ってんの？」
福田「こんなもんに国家資格なんてあるかっ！？ 普通に注文しとるだけや！」
徳井「けどおかげで、色々参考になったわ。俺もこの後、頼んでみるとするよ」
福田「ほんでお前は、出前館とウーバーイーツ、どっちで注文すんねん？」
徳井「じゃあ俺は、渡辺直美がCMしとるフードパンダで注文するわ」
福田「フードパンダ！？」